悪魔の微笑み




裏切り者のあたしは、正樹君に合わす顔なんてない。

どんな酷い言葉で罵られても、あたしの行いは償えない。

それなのに、正樹君はいつものようにあたしを見ていて。

そのまっすぐな視線があたしの胸を苦しめる。





「正樹君、裏切ってごめんね」




謝って済むことではない。

だけど、謝らせて欲しい。




「あたしは、ずっと正樹君の友達でいたいよ」






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