悪魔の微笑み




「あたしが……天使に……」




あたしが、ずっと憧れていた、白い羽を持つ天使に……。





「これで、お前は何も気にすることはねぇ」



「え?」



「お前が悪魔でも天使でも、そんなに変わらねぇがな」




そう言って輝は不敵に笑った。





こんな輝を見ていると、あたしの心も少しずつ元気になっていく。



輝は悪魔だから天使だからとあたしに惚れた訳ではない。

あたしの本質を好きになってくれたんだ。




< 292 / 307 >

この作品をシェア

pagetop