悪魔の微笑み












新しい家を出て、いつもの通学路を走る。

あたしの頬を撫でる風も、足下で騒ぐ草も、すべてが新鮮に感じる。





新しい一歩を踏み出したあたし。

天使として、躍進したあたし。

あたしがここまで来れたのは、周りにいてくれたみんなのおかげと言っても過言ではない。

そんなみんなを大切にしなきゃ。

有希にも、正樹君にも正々堂々と本当のことを話して謝ろう。




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