悪魔の微笑み







「玲!」




いつもの場所で手を振る有希。

何事もなかったかのように笑顔であたしを見ている。

そんな有希に、あたしも精一杯の笑顔を返す。





「玲、大丈夫?

一週間も学校休んじゃって」



「え?」





あたし、一週間も眠ったままだったの!?






きっと、あたしはすごい顔をしていたのだろう。

そんなあたしを見て、有希は楽しそうに笑った。





< 296 / 307 >

この作品をシェア

pagetop