悪魔の微笑み





「あの……」




彼の怒りを止めようと口を開くが、その行為がさらに彼の怒りを掻き立てたらしい。





「あの、じゃねぇ!!

お前は自分の立場が分かってんのか!?」




その声は、叫び声となって部屋にこだました。




鼓膜が震え、思わず耳を塞ぐ。

そして、まるで追い詰められた鼠のように、部屋の隅に縮こまった。




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