悪魔の微笑み
有希はそんなあたしを見て、さも楽しそうに笑う。
「仕方ないよね。
白浜先生も玲も、人間じゃないんだから」
「えぇぇぇぇ!!!?」
あたしは大声を張り上げていた。
身体を震えが走る。
今にも泡となって消えてしまうのかと思い、身体をぎゅっと抱きしめた。
だけど、あたしの身体は依然として聖なる力を放っていて。
もはや、見習い悪魔ではないという現実に突き当たった。
天使は人間にバレてもいいのかな?
いや、いいはずがない。
あたしは天使の掟について、何も知らなさすぎる!