悪魔の微笑み
「いいか。
俺はもう学校にいてやれねぇけど、俺の見てないところで色目使うんじゃねえよ!?」
「えっ!?」
「心配ねぇ。
今夜からは可愛がってやるからよ」
「えぇっ!?」
あたしは奇声を発し、目を見開いて輝を見ていた。
火を吹きそうなほど、あたしの顔は熱を持つ。
輝は勝ち誇ったような笑みを浮かべてあたしを見ていた。
彼はあたしよりもやっぱり上手(うわて)。
あたしは、そんな彼に振り回されて止まらない。
だけど……
だけど、一生ついてくよ。
あたしの大好きな天使。
……あたしの大好きな人。
悪魔の微笑みー完ー