悪魔の微笑み




「……ッ……」




息が出来ずにもがくあたし。

そんなあたしをいたわることもなく、輝のキスは激しさを増す。





舌を絡ませ、口内を激しく刺激する。

漏れ出る息を堪え、倒れないようにと必死で輝にしがみつく。

押し寄せる快感の波により、理性を失いそうで。

人間の姿すら保つのが難しくて。





ふと視界に入ったあたしの指の爪は、黒く長く伸びていた。





だめ!



このままじゃ……




まずい!!






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