悪魔の微笑み
それから、あたしは散々輝に振り回された。
まずはじめはゲームセンター。
輝は血まみれの銃のゲームで喜んでいた。
近付く敵の頭を容赦なく撃ち抜く輝。
「ふはははは。快・感」
何が快感なのか全く分からない。
こんな酷なゲームなんて見たくもない。
思わず目を背けたが、ぐいっと頭を画面に向けられる。
「すげぇだろ、俺様の腕前」
どうせ昼間からこんなことばかりしているのだろう。
「人間がゴミみてぇだ」
はぁ……訳が分からない。
しかも、何かの悪役そっくりなそのセリフ。
ここは一発ぎゃふんと言わせてやる。