悪魔の微笑み




「やべぇ、腹減った」




そう言ってパスタを口に運んだ輝は……




「あちゃちゃちゃ!!」




大声を発して火を吹いた。





くすりと笑うあたし。

だけど馬鹿な輝は、




「すげぇパスタだな」




何事もなかったかのように感動していた。







想像以上に輝は肝が座っている……

いや、頭が悪いらしい。

目の前で起こる非現実的なものを疑ったりしない。




こんな輝だから……

心が済むまで苦しめてやろうと思った。






あたしは悪魔。

悪魔ってのは、悪い奴なんでしょ。




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