悪魔の微笑み
「気に入ったんだよ。
処女のくせに、いい身体してやがる」
「てめぇ……」
「こいつを俺様が貫くことを考えると、マジで勃ってくるぜ」
「消えろ!!」
ようやくはっきりした視界に映ったもの。
それは、ネクタイをなびかせ怒りに顔を歪めているお兄ちゃんと、馬鹿にするような笑いを浮かべる輝。
お兄ちゃんのシャツが破れ、黒い羽が現れる。
そして、瞳が紅く輝いた。
まずい、お兄ちゃんは本気で輝を殺す気なのかもしれない。
いくらなんでもそれは……