その奴隷は愛に飢えて
「ってぇなあッ!!」
「ぶつかってきてんじゃねーよ餓鬼ぃッ」
「え?あ、すいませ……」
明らか自分たちからぶつかってきたガラの悪い連中。ここら一帯では有名な奴等である。
キオザとその連中、悪いのは連中だが、誰も関わりたくもないため、庇うことも出来ない。
「あーあーあー、俺足いたーいなあー。こーれーはあー、責任とって貰わなくちゃあーなあー」
「そんなっ……」
顔が引きつったキオザを見て、連中は声をあげて笑う。
が、ふと後ろにいた6番目に気づき、ニヤリと笑ったかと思えば6番目に近づいてきた。