その奴隷は愛に飢えて
「かわいー、ボクちゃん女の子ー?」
「ばーか、男だろソイツ」
「女みてえに弱そー」
「ほら、俺らと遊んでくれるんなら、見逃してやるぜ?」
「なにをっ……!」
6番目を庇うように腕を引いたキオザ。それがいけなかった。
「テメェにゃ用はねーんだようッ!」
「!! かはっ……」
鳩尾に拳をいれた男。キオザの意識が一瞬とんだ。
そのまま倒れたキオザを無視し、連中は6番目を再び囲む。
だけれど、キオザは諦めていなかった。