その奴隷は愛に飢えて
「ボクは5番目の【欲望】なんかと違うもんね。ボクは【嫉妬】あいつは【欲望】。
あいつは何でも欲しがるけれど、ボクは君さえいればいいんだよ、チェグ」
【チェグ】と呼ばれた男は途端に顔をしかめる。
それに気づかず、6番目はチェグの腰に抱きついた。
「ボクの大好きなチェグ。ボクが愛してやまないチェグ。ボクだけのチェグ。
どこにも行かないでね。誰にも目を向けないでね。君は、ボクだけを見ていればいいんだから」
うっとりと、チェグの腰に指を這わし、そのまま下へ下へとツツゥと撫でる6番目。
しかし、男のモツへとその指が辿り着く前に6番目はチェグに手首を掴まれてしまった。