インストール・ハニー
「言わないんだもん青葉。楓くんのこと彼氏じゃない、好きか分かんないとか言ってっからよー」
「そうなのか?」
そうなのよ。ああもう、2人で勝手に盛り上がって。
「もーいいじゃんそんな話……」
「俺は青葉のこと、可愛いと思ってるけどね」
この間もそれ聞きました……。って、なにを言い出すのか、この男は。
「ほらーなんなのあんた達。ごちそうさま」
あーあ、とか言って両足を投げ出す一海。あたしも同じ気持ちだよ。あーあ、だよ。
「幸せにやんなよもう。ところで楓くんていくつ?」
「いくつ……」
「歳、年齢」
外国育ちだという先入観があって、会話がいまいち通じなくても、細かく説明してくれている。イギリス出身にしておいて良かったのかもしれない。
「ああ、19だよ」
19歳だったのか。いま知った。プロフィールとかどこかに書いてあるのかも。全然見てなかった。そもそもそういうページを見ていないんだけど。
「あ、じゃあ英語圏のお客様が来ても安心だね。楓くん通訳してくれんじゃん」
「で、できるの? 楓……」
いやできるだろ普通。イギリスで育ったことになってるんだから。
「大丈夫。翻訳機能ついてるから。話せるよ」
「……ほんやく……?」
なにその機能。怖い。あたしも欲しいわ。
「あ、いや! 話せるよ! 英語ペラペラだから!」
「そんなら良かった。助かるわー」
ああもう疲れる……。
一海がジョークだと思ってくれて助かる。また寿命と身長縮むわ。
「そうなのか?」
そうなのよ。ああもう、2人で勝手に盛り上がって。
「もーいいじゃんそんな話……」
「俺は青葉のこと、可愛いと思ってるけどね」
この間もそれ聞きました……。って、なにを言い出すのか、この男は。
「ほらーなんなのあんた達。ごちそうさま」
あーあ、とか言って両足を投げ出す一海。あたしも同じ気持ちだよ。あーあ、だよ。
「幸せにやんなよもう。ところで楓くんていくつ?」
「いくつ……」
「歳、年齢」
外国育ちだという先入観があって、会話がいまいち通じなくても、細かく説明してくれている。イギリス出身にしておいて良かったのかもしれない。
「ああ、19だよ」
19歳だったのか。いま知った。プロフィールとかどこかに書いてあるのかも。全然見てなかった。そもそもそういうページを見ていないんだけど。
「あ、じゃあ英語圏のお客様が来ても安心だね。楓くん通訳してくれんじゃん」
「で、できるの? 楓……」
いやできるだろ普通。イギリスで育ったことになってるんだから。
「大丈夫。翻訳機能ついてるから。話せるよ」
「……ほんやく……?」
なにその機能。怖い。あたしも欲しいわ。
「あ、いや! 話せるよ! 英語ペラペラだから!」
「そんなら良かった。助かるわー」
ああもう疲れる……。
一海がジョークだと思ってくれて助かる。また寿命と身長縮むわ。