平和契約~旦那様は暴君魔王!?~
今世界で最も恐れられている存在が私の国にいるので、必然的に4国の主導権はサウスが握っている、とうことになるのだ。



「アスカ様!アスカ様!」


「どこにいるのです!」




路地裏の影でピクスと話していると、何やら表の街が騒がしくなっていた。


バタバタと忙しなく足音が通り過ぎていく。



「……」


「オネェチャン…?」



ピクスが不思議そうに私の顔を覗きこむ。



「ピクス!これ、あげる!みんなで分けて!私、ちょっと用事思い出したから帰るね。」



「うわぁ…!いつもありがとう!!うん!また一緒に遊ぼーな!」


肩にかけていた白い袋を地面に降ろし、私は慌てて路地裏を後にした。
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