Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「まあさ、どうやら、サイキックらしいんだよね……話聞いた限りじゃ嘘とは思えないんだけど、一応、様子見ってことで、仮入部」
嵐はひどく残念そうに言う。
本来、サイキックが来れば喜ぶはずなのだが、歓迎できないタイプもいると紗綾は以前に聞いたことを思い出した。
「そうですか……」
安心することはできない。
彼が部に見合う人材ならば、すぐに仮がとれることだろう。
「月舘には悪いけど、もしかしたら、榊にバイバイしてもらうことになるかもね」
「……わかってます」
生贄は一年に一人でいい。そのルールは絶対だ。
人数が多ければそれだけ面倒なことが増えるからだ。
そして、一年後のことを考えればサイキックは必要になる。十夜が卒業してしまえば、嵐だけでは自由が利かないからだ。
嵐はひどく残念そうに言う。
本来、サイキックが来れば喜ぶはずなのだが、歓迎できないタイプもいると紗綾は以前に聞いたことを思い出した。
「そうですか……」
安心することはできない。
彼が部に見合う人材ならば、すぐに仮がとれることだろう。
「月舘には悪いけど、もしかしたら、榊にバイバイしてもらうことになるかもね」
「……わかってます」
生贄は一年に一人でいい。そのルールは絶対だ。
人数が多ければそれだけ面倒なことが増えるからだ。
そして、一年後のことを考えればサイキックは必要になる。十夜が卒業してしまえば、嵐だけでは自由が利かないからだ。