Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「オカケン、ボクも入りました!」
「リアムも?」
「お情けの仮入部は黙ってろ。俺はちゃんと届け出してんだ」
ここぞとばかりに元気よく手を上げたリアムに圭斗は殺意さえ覚えた。
仮入部という事実が実に腹立たしい。場合によっては圭斗の届けがなかったことにされるからだ。
「皆さん、素晴らしいサイキックです!」
「さいきっく?」
噂から考察すれば嵐や十夜がまともなサイキックであることを知っている生徒は少ないらしい。
片方は口癖のように呪うなどと言うし、もう片方は圭斗からすればただの淫行教師だ。
そして、彼らはサイキックであるという事実を公にしたいわけではないようだ。そのためにわざと悪い噂が流れるようにしている節もある。
圭斗も紗綾には明かしているが、彼女の性格を考慮してやむを得ずという部分がある。退部を免れるために嵐達に自ら明かすつもりはない。
ましてや、サイキックでない人間に明かして、そう簡単に信じてもらえるはずがないのだ。
「リアムも?」
「お情けの仮入部は黙ってろ。俺はちゃんと届け出してんだ」
ここぞとばかりに元気よく手を上げたリアムに圭斗は殺意さえ覚えた。
仮入部という事実が実に腹立たしい。場合によっては圭斗の届けがなかったことにされるからだ。
「皆さん、素晴らしいサイキックです!」
「さいきっく?」
噂から考察すれば嵐や十夜がまともなサイキックであることを知っている生徒は少ないらしい。
片方は口癖のように呪うなどと言うし、もう片方は圭斗からすればただの淫行教師だ。
そして、彼らはサイキックであるという事実を公にしたいわけではないようだ。そのためにわざと悪い噂が流れるようにしている節もある。
圭斗も紗綾には明かしているが、彼女の性格を考慮してやむを得ずという部分がある。退部を免れるために嵐達に自ら明かすつもりはない。
ましてや、サイキックでない人間に明かして、そう簡単に信じてもらえるはずがないのだ。