Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
洗礼会場は木々の中
やがて車は停まる。
降り立つのは空き地のようだった。
やっぱり、と紗綾は思う。二年目にして期待していたわけではない。
「薄々わかってたっスけど、これ、歓迎会じゃないっスよね?」
合流した圭斗が辺りを見回して問いかけてくる。
わざわざ移動するのはパーティー会場を予約しているわけではない。
今年もなかなかにひどいと紗綾は思う。
周囲はやけに木が目に付き、車を停めた場所も雑草だらけで、かろうじて二台分のスペースが確保されているという程度だ。
都会から隔絶されたかのようである。時が止まっているようだという言い方もできるかもしれない。
降り立つのは空き地のようだった。
やっぱり、と紗綾は思う。二年目にして期待していたわけではない。
「薄々わかってたっスけど、これ、歓迎会じゃないっスよね?」
合流した圭斗が辺りを見回して問いかけてくる。
わざわざ移動するのはパーティー会場を予約しているわけではない。
今年もなかなかにひどいと紗綾は思う。
周囲はやけに木が目に付き、車を停めた場所も雑草だらけで、かろうじて二台分のスペースが確保されているという程度だ。
都会から隔絶されたかのようである。時が止まっているようだという言い方もできるかもしれない。