Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
そこで、嵐は表情を引き締めた。
「まあ、月舘は将仁から聞いたと思うし、ニュースも見たよね?」
「はい」
あの後、将仁が連絡をくれたのだ。十夜が言ったお化けトンネルの近くから白い服を着た長い黒髪の女性の遺体が発見されたと。
そして、彼はその理由を聞きたがった。なぜ、十夜がその情報を知ったのかを。
尤も、彼は十夜がサイキックであることを知っているのだが、なぜ、そういう話になったのかは紗綾も説明していなかった。
「野島の兄貴の方は、殺された女の人が、たまたま通りかかった彼に、自分を見付けてくれって言ってついてきちゃってたみたいなんだよね」
現場に行った将仁は彼女に会ったと言う。ただその様子は落ち着いていたらしい。十夜の眷属が宥めたのだろうか。
将仁は犯人が直に捕まりそうだとも言っていた。
「榊と久遠が行った方は、幽霊トンネルの霊が二人を連れて行こうとしてたみたいだね」
そちらはもっと質が悪いものだったらしい。
「まあ、月舘は将仁から聞いたと思うし、ニュースも見たよね?」
「はい」
あの後、将仁が連絡をくれたのだ。十夜が言ったお化けトンネルの近くから白い服を着た長い黒髪の女性の遺体が発見されたと。
そして、彼はその理由を聞きたがった。なぜ、十夜がその情報を知ったのかを。
尤も、彼は十夜がサイキックであることを知っているのだが、なぜ、そういう話になったのかは紗綾も説明していなかった。
「野島の兄貴の方は、殺された女の人が、たまたま通りかかった彼に、自分を見付けてくれって言ってついてきちゃってたみたいなんだよね」
現場に行った将仁は彼女に会ったと言う。ただその様子は落ち着いていたらしい。十夜の眷属が宥めたのだろうか。
将仁は犯人が直に捕まりそうだとも言っていた。
「榊と久遠が行った方は、幽霊トンネルの霊が二人を連れて行こうとしてたみたいだね」
そちらはもっと質が悪いものだったらしい。