Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「まあ、霊より質が悪いのが三人もいたわけっスけど。いや、被害者の方も正直ああいうのは俺も本当に助けたくないっスよ」

 一体何があったのか。紗綾も気になるが、過ぎたことでしかない。

「珍しく久遠もキレたみたいで、お詫びの品がたくさん貰えたんだよね。昼休みに八千草が代表して運んできた」

 よく見れば棚にはコーヒーなどが置かれている。テーブルの上の菓子も全て貢ぎ物のようだ。

「八千草の彼女は、魔女が根性叩き直すって言ってたけど」
「無理っスよ」

 嵐の言葉を圭斗が即座に反応した。
 魔女に根性を叩き直される様を想像すればぞっとする。それで直らないことなどあるのだろうかと紗綾は思う。
 だが、嵐は頷く。
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