Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
三人目の悪魔
生贄取りが生贄
自分の運の悪さを何度恨めしく思ったかはわからない。
運命を呪うほどの不運が降りかかるわけではないにしても続けば嫌にもなるものだ。
誰だってこんなものだと思っていたこともある。けれど、笑われるばかりだった。
そして、いつだって勝るのは諦めだった。
見渡せばどこも楽しげで、通る者を捕まえては自分達をアピールしている。
四月、ここ神前高校でも新入生を迎え、昇降口から校門にかけて盛大な部活動の勧誘が行われている。
歓声、落胆、入り交じる中で紗綾は隅というよりも外れにぽつんと立っていた。
人混みが苦手なのもある。やれ、と言われて断れなかったのもある。紗綾もまた部のため、新入生を待ち構えていた。
*
運命を呪うほどの不運が降りかかるわけではないにしても続けば嫌にもなるものだ。
誰だってこんなものだと思っていたこともある。けれど、笑われるばかりだった。
そして、いつだって勝るのは諦めだった。
見渡せばどこも楽しげで、通る者を捕まえては自分達をアピールしている。
四月、ここ神前高校でも新入生を迎え、昇降口から校門にかけて盛大な部活動の勧誘が行われている。
歓声、落胆、入り交じる中で紗綾は隅というよりも外れにぽつんと立っていた。
人混みが苦手なのもある。やれ、と言われて断れなかったのもある。紗綾もまた部のため、新入生を待ち構えていた。
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