Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「僕はリアム・ロビンソンです」
「ロビンソン君?」
突然の自己紹介、紗綾にも面倒なことになっているということでだけはわかった。
この異国から来たらしい学生は間違いなく何かを勘違いしている。
「決めました! 僕、あなたと同じクラブ入りたいです!」
「えっと、うちの部、満員だから……募集してないの」
一体、何を言い出すのか。
紗綾は思ったが、幸いというべきかオカ研は一年に一人以上の生贄は取らないのがルールであり、彼を連れて行くことはできない。
あからさまにガッカリする彼を見れば申し訳なくもなるが、仕方のないことなのだ。
「あの、アニ研はいいの? 私も部活行かなきゃいけないし……」
案内しようかと言ったところから始まったこの状況は何なのか。
紗綾もいつまでもこうしていられるわけではない。
遅くなれば良からぬことが起きるのは間違いない。
すると、リアムは紗綾の手をひしっと掴んだ。
「ロビンソン君?」
突然の自己紹介、紗綾にも面倒なことになっているということでだけはわかった。
この異国から来たらしい学生は間違いなく何かを勘違いしている。
「決めました! 僕、あなたと同じクラブ入りたいです!」
「えっと、うちの部、満員だから……募集してないの」
一体、何を言い出すのか。
紗綾は思ったが、幸いというべきかオカ研は一年に一人以上の生贄は取らないのがルールであり、彼を連れて行くことはできない。
あからさまにガッカリする彼を見れば申し訳なくもなるが、仕方のないことなのだ。
「あの、アニ研はいいの? 私も部活行かなきゃいけないし……」
案内しようかと言ったところから始まったこの状況は何なのか。
紗綾もいつまでもこうしていられるわけではない。
遅くなれば良からぬことが起きるのは間違いない。
すると、リアムは紗綾の手をひしっと掴んだ。