Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「えっと、誰をお探しですか?」
自分にわかるだろうか。教師だろうか。
そう思うものの、急いでいるからと逃げるわけにもいかない。
正直、案内などは得意ではないのだが、よくそういったものに捕まるような気がしていた。
話しかけやすいのだろうか。否、たまたま運悪く通りかかってしまっただけだろう。
「あなたがこれから行くところに彼がいると思うので、ついていっても構いませんか?」
「あ、はい、大丈夫です……」
もしかしたら、嵐に用があるのかもしれないと紗綾は思った。卒業生と恩師の関係であっても何ら不思議ではない。
なぜ、自分が行くところにいると思うのかはわからない。生贄のことを知っているのだろうか。
考えを巡らせるものの、聞くことはできなかった。
「では、行きましょう」
そうして促されるままに、ただ部室へと向かうだけだ。
自分には主導権などないのだと感じながら。
自分にわかるだろうか。教師だろうか。
そう思うものの、急いでいるからと逃げるわけにもいかない。
正直、案内などは得意ではないのだが、よくそういったものに捕まるような気がしていた。
話しかけやすいのだろうか。否、たまたま運悪く通りかかってしまっただけだろう。
「あなたがこれから行くところに彼がいると思うので、ついていっても構いませんか?」
「あ、はい、大丈夫です……」
もしかしたら、嵐に用があるのかもしれないと紗綾は思った。卒業生と恩師の関係であっても何ら不思議ではない。
なぜ、自分が行くところにいると思うのかはわからない。生贄のことを知っているのだろうか。
考えを巡らせるものの、聞くことはできなかった。
「では、行きましょう」
そうして促されるままに、ただ部室へと向かうだけだ。
自分には主導権などないのだと感じながら。