Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「明日、また会えるといいね」
「会えるっスよ、いくらでも。何度でも会いに行く」
「部室で」

 これが一歩、そして、明日こそは十夜に会わなければならない。

「それはどうっスかね?」
「うっ……」

 ニヤッと圭斗が笑い、紗綾は言葉を詰まらせた。
 そうなる保証は全くない。

「冗談っス。友達だから意地悪も言うんスよ」

 圭斗はクスクスと笑う。

「先輩なら大丈夫っスよ、絶対に」

 ありがとう、と微笑む。圭斗からパワーを貰えた気がした。
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