Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
新しい始まり
「なんスか! なんなんスか!?」
翌日、放課後、いつもの部室で圭斗が叫んだ。
彼はクラスで用があり、少し遅れるとのことだった。
そして、やっと来たかと思えば、突然この騒ぎようである。
「うるさい、黙れ。会議中だ」
十夜が顔を顰める。
会議と言うと大袈裟だが、そういうことなのかもしれない。
圭斗が遅れてくると言うから、紗綾はまずは嵐に今後の活動案を話していたのだ。
彼は厳しいことを言うわけでもなく、賛成してくれた。その上で圭斗の意見は必要ないとして話を進めたのだ。
今後、どういった形で相談を受けるか、相談箱を設置してみるか、それとも人目を気にせずメールで気軽に送れる形にするかという議論だった。
「俺の紗綾先輩を涼しい顔で掠め取るなんて!」
怒りながら、圭斗はドカッとソファーに座った。
彼には何も報告していないのだが、わかってしまったということなのかもしれない。
翌日、放課後、いつもの部室で圭斗が叫んだ。
彼はクラスで用があり、少し遅れるとのことだった。
そして、やっと来たかと思えば、突然この騒ぎようである。
「うるさい、黙れ。会議中だ」
十夜が顔を顰める。
会議と言うと大袈裟だが、そういうことなのかもしれない。
圭斗が遅れてくると言うから、紗綾はまずは嵐に今後の活動案を話していたのだ。
彼は厳しいことを言うわけでもなく、賛成してくれた。その上で圭斗の意見は必要ないとして話を進めたのだ。
今後、どういった形で相談を受けるか、相談箱を設置してみるか、それとも人目を気にせずメールで気軽に送れる形にするかという議論だった。
「俺の紗綾先輩を涼しい顔で掠め取るなんて!」
怒りながら、圭斗はドカッとソファーに座った。
彼には何も報告していないのだが、わかってしまったということなのかもしれない。