Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「貴様のものではないだろう」
ぶすっとした態度で十夜が言い返す。
「ああ、もう自分の物気分なんだ? そう? 俺を敵に回すんだ? これまで助けてきてあげたのに恩知らずだよね、十夜君」
嵐までも何やら怒りのオーラめいたものを放出し始めている。
完璧に悪魔の表情である。魔王よりも魔王らしいかもしれない。
「な、なんで、みんな、そんなに怖い顔してるんですか……?」
魔王と策士と魔界王子が睨み合って不穏な空気を出している。
紗綾にはどうしてこんな展開になったのかがよくわからない。
会議は続けられそうにない。
「くそっ! 海斗の話なんて聞くんじゃなかった! あの野郎!」
そこでハッとする。結局、昨日は圭斗と海斗のこともあり連絡を控えたのだ。
彼からも連絡はなかった。
どうなったのだろうか。
ぶすっとした態度で十夜が言い返す。
「ああ、もう自分の物気分なんだ? そう? 俺を敵に回すんだ? これまで助けてきてあげたのに恩知らずだよね、十夜君」
嵐までも何やら怒りのオーラめいたものを放出し始めている。
完璧に悪魔の表情である。魔王よりも魔王らしいかもしれない。
「な、なんで、みんな、そんなに怖い顔してるんですか……?」
魔王と策士と魔界王子が睨み合って不穏な空気を出している。
紗綾にはどうしてこんな展開になったのかがよくわからない。
会議は続けられそうにない。
「くそっ! 海斗の話なんて聞くんじゃなかった! あの野郎!」
そこでハッとする。結局、昨日は圭斗と海斗のこともあり連絡を控えたのだ。
彼からも連絡はなかった。
どうなったのだろうか。