Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「月舘、俺はいつまでも待ってるからね? ここにサラサラっとサインすればいつでもそのムッツリスケベから逃げられるんだからね?」
嵐はいつものように懐から取り出した婚姻届を見せてくる。
何回やられてもこのやりとりは、どう流したらいいかわからない。
「淫行教師が何言ってるんスか」
圭斗は呆れながら、嵐から婚姻届を奪い取り、ビリビリに破いて丸めてゴミ箱へと放り投げた。綺麗に収まる。見事なコントロールである。
「あーっ! なんてことを!……なんてね、予備ならまだあるんだ。俺はいくらでも書くよ?」
嵐は一瞬ショック受けたような顔を見せた。
しかし、すぐに懐から新しい紙を出して見せ、圭斗に取られる前に大事そうにしまい込む。
一体、何枚持っているのか、聞きたくはなかった。聞いてはいけない恐ろしいことに思えた。
「貴様ら……」
十夜から怒りのオーラが出ている。
だが、その怒りは爆発する前に霧散した。
嵐はいつものように懐から取り出した婚姻届を見せてくる。
何回やられてもこのやりとりは、どう流したらいいかわからない。
「淫行教師が何言ってるんスか」
圭斗は呆れながら、嵐から婚姻届を奪い取り、ビリビリに破いて丸めてゴミ箱へと放り投げた。綺麗に収まる。見事なコントロールである。
「あーっ! なんてことを!……なんてね、予備ならまだあるんだ。俺はいくらでも書くよ?」
嵐は一瞬ショック受けたような顔を見せた。
しかし、すぐに懐から新しい紙を出して見せ、圭斗に取られる前に大事そうにしまい込む。
一体、何枚持っているのか、聞きたくはなかった。聞いてはいけない恐ろしいことに思えた。
「貴様ら……」
十夜から怒りのオーラが出ている。
だが、その怒りは爆発する前に霧散した。