Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「あ、でも、お仕事の前にみなさん聞いてください」
切り出してしまったものの、一気に視線が集まって、紗綾は緊張する。だが、十夜が軽く肩を叩いて勇気付けてくれる
「私、ここをもっと相談しやすい場所にして、霊障で困ってる人を一人でも多く救いたいんです。皆さんの負担は増えてしまうかもしれませんけど……」
綺麗事と笑われるかもしれない。実際に救うのは彼らであって紗綾ではない。
自分達を使う気かと言われても仕方のないことだと思ってた。
「賛成!」
真っ先にぴっと手を挙げたのは永遠子だった。
「私の賛成は絶対よ! 逆らう奴は破門よ、は・も・ん!」
まるで女王の如き、横暴さである。
けれど、誰も文句は言わなかった。
誰が始めたか拍手で賛同してくれた。その中には「おめでとう」という声も混じっている
それが新しい始まり、新たなオカ研の誕生の瞬間だった。
切り出してしまったものの、一気に視線が集まって、紗綾は緊張する。だが、十夜が軽く肩を叩いて勇気付けてくれる
「私、ここをもっと相談しやすい場所にして、霊障で困ってる人を一人でも多く救いたいんです。皆さんの負担は増えてしまうかもしれませんけど……」
綺麗事と笑われるかもしれない。実際に救うのは彼らであって紗綾ではない。
自分達を使う気かと言われても仕方のないことだと思ってた。
「賛成!」
真っ先にぴっと手を挙げたのは永遠子だった。
「私の賛成は絶対よ! 逆らう奴は破門よ、は・も・ん!」
まるで女王の如き、横暴さである。
けれど、誰も文句は言わなかった。
誰が始めたか拍手で賛同してくれた。その中には「おめでとう」という声も混じっている
それが新しい始まり、新たなオカ研の誕生の瞬間だった。