.゚*Milky Way*゚.
煌めく星空の下、叶斗くんと2人きり。

まるで星達が私と叶斗くんを見守っているかのよう。

人気のない夜道。
いつもよりも明るい気がするのは、この星空のせいなのかな。

瞬く星達を見つめては、胸がキュンとなる。


一歩歩くごとに家に近付いてると思うと…やっぱりどうしても寂しい。


すぐ隣にいる叶斗くんに、私は視線を向けた。


「…なに?」

「…っ!ううん、なんでもない…」

目が合うだけで、こんなにも照れてしまう。


恥ずかしくて思わず俯いてしまった私を、不思議そうに見る叶斗くん。


でも…今日は散歩に出て良かったな。

叶斗くんに会えたから…。
そして、色々お話もできた。
星もこんなに綺麗で…今日の夜は良いことだらけだね。


…と、

「…あっ、そうだ」

急にあることを思い、言葉が出る。


「どうしたの?」

「うん…あのね、聖愛ちゃんには…私がこんな夜中に散歩してたことは、内緒にしてほしいんだ。聖愛ちゃん、心配すると思うから…」

聖愛ちゃんには普段から色々心配をかけている。だから…これ以上心配をかけたくない。
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