.゚*Milky Way*゚.
「…わかったよ」

よかった…。
叶斗くんの言葉に、ほっと安堵する。


「…でも、一つ約束して」

「約束……?」

「うん。もうこんな時間に散歩したりしないって」

「叶斗くん…」

「約束して」

私はこくりと頷いた。
なぜか胸がぎゅっとなる。


「夕芽さん」

「…?」

「何かあったら、相談してね」

ドキッと胸が鳴る。
また、あの見透かすような目。

胸が締め付けられて…苦しい。


「…ありがとう」

ずっと見ていられなくて、叶斗くんから目をそらしながら、私はお礼を言った。


もしかしたら叶斗くんは…気付いているのかもしれない。

私が必死で隠している、弱さや痛みに。


ずっと気づいてほしいって思っていたはずなのに、話したいと思っていたはずなのに、いざバレそうになると逃げてしまう。戸惑って、一歩後ろへ下がってしまう。

矛盾してる気持ち。
自分でも、なんでなのかよくわからない。
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