.゚*Milky Way*゚.
「じゃあ明日、学校で」

気付けばあっという間に、家に着いてしまった。

笑顔で手を振る叶斗くんの姿に、切ない想いが込み上げる。


「…うん、また明日!送ってくれてありがとう」

手を振ると、叶斗くんは背を向け歩き出す。


少しずつ小さくなる、叶斗くんの後ろ姿。

寂しくて。
寂しくて…。

曲がり角を曲がると、叶斗くんの姿は完璧見えなくなってしまった。


………。


家に入る前に、もう一度空を見上げる。

綺麗に輝く星達。
今日はありがとう…心の中で、そっとお礼を言った。

この星空のおかげで、叶斗くんにも会えて…ロマンチックな気分になれたから…だから、ありがとう。



家に入ると、私はすぐベッドに入った。

目を瞑り、叶斗くんとの会話を思い返す。

今日は…ほんとに良い日だったな。

ぽかぽかと、胸があたたかい。


良い夢が見れそう…。
ウトウトしながら、そんなことを思った。






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