.゚*Milky Way*゚.
「…っ!」
目を開けると、見慣れた天井が目に入った。
ゆっくりと、確かめるように、辺りを見回す。
……自分の、部屋だ。
部屋の、ベッドの上。
「はぁー…」
夢か…。
大きく息をつき、おでこに手をあてる。
わっ…凄い汗。
服もぐしょぐしょ…着替えなきゃ。
ベッドから起き上がり、しばらくぼんやりすると、窓の外を見た。
明け方の、薄明るい空。
窓を開けると、涼しい風が頬を掠めた。
気持ちいいな…。
とても、落ち着く。
時々、こんな夢を見る。
多分これは…自分の心の闇の部分なのかな。
せっかく今日は、バイト先に叶斗くんが来てくれて、とても楽しかったのに…。
あ…今日じゃなく、もう昨日だね。
「はぁー…」
また深い溜め息をつく。