.゚*Milky Way*゚.
覗いてるってばれちゃったかな?
変な子って思われちゃったかな?

あぁーもう最悪だ…。
穴があったら入りたい。
恥ずかしすぎる!

もうヤダ…。
早く立ち去りたい。


「夕芽さんっ…!」

突然後ろから聞こえた声に、胸がドキリと鳴り、足が止まる。

叶斗くんの声だ…。
なんで…?


意を決してゆっくりと振り返ると、そこには息を切らした叶斗くんがいた。

とたんに顔が燃えるように熱くなる。どうしよう…気まずい。

とりあえず…ニコッと笑ってみた。ごまかしの、精一杯の作り笑い。だけどきっと…ひきつった笑顔。


「ごめん、引き止めちゃって…。なんとなく気付いたら追いかけて来ちゃったんだけど…」

「えっ…と。その…」

少し困った表情で話す叶斗くんに、私もどう答えたら良いかわからず戸惑ってしまう。

お互い黙りこんでしまい、会話が続かない。

っ…何この変な空気は。
話さないと…。
だけど、言葉が出てこない。


すると、叶斗くんのほうから口を開いた。

「なんかごめんね。帰るところだったんだよね?…じゃあ」

ニコリといつもの笑顔を浮かべ、立ち去ろうとする叶斗くん。
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