.゚*Milky Way*゚.
だって…今私と叶斗くんの目の前には、パフェとカクテルがあるわけで。仲良く一緒に食べて飲んでるわけで。

叶斗くんは、何も思わないのかな?


「ほんとロマンチックだよね。好きな人と一緒に食べたら……」

と、そこで叶斗くんの口が止まった。


…………。


一瞬見つめ合うも、お互いすぐに目をそらす。

…っ。
どうしよう、恥ずかしい…。


「……なんか、照れるね」

「そうだね…」

「ごめん…。店長が考えた案のことすっかり忘れてて、ほんとさっき思い出して…」

頬を赤く染めながら、気まずそうに話す叶斗くん。

そんな叶斗くんの姿に、なんだか私も照れてしまう。


でも…こんな叶斗くん、初めて見た。なんかちょっと可愛いかも…。


「…ふふっ」

あっ…いけない。
つい自然と笑みが…。


「…ごめん」

慌て謝ると、

「ううん…」

叶斗くんはそう言って、七夕カクテルを一口飲んだ。


そしてまた…沈黙。


なんか、変な感じになっちゃった…どうしよう。
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