.゚*Milky Way*゚.
一人も嫌だし、夜も嫌。
だけど、こうやって一人で散歩してる。

矛盾してる…かな?
ううん、違う。
私が思う一人は…『一人』じゃなくて『独り』なんだ。

『一人』と『独り』は全然違う。


いつも私は、家族や聖愛ちゃん、それに叶斗くん、沢山の人に支えられているのに、それなのに…独りが頭を過ると、怖くて不安で堪らなくなる。


さっきまで出ていた月が、また雲に隠れた。月明かりが消え、心もなんだか暗くなる。


こんなとき自然と頭に浮かぶのが、叶斗くん。叶斗くんの笑顔を思い出すだけで、沈んだ心に柔らかな光が射す。


やっぱり、叶斗くんは凄いなぁ…。叶斗くんを思うだけで、こんなにも心があったかくなる。


…今、叶斗くんにばったり会えたりしたら、楽しいのにな。

なんて…あるわけないよね。
こんな真夜中に。

だけど、もしも…って考えるだけで、なんだかワクワクしちゃう。


ふふっと思わず笑みがこぼれる。

会いたいなぁ…。
会えたらいいのに。
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