.゚*Milky Way*゚.


「はぁー…」

疲れた…。
やっとお店が一段落つき、静かに溜め息をつく。

今日は忙しすぎ…。


ぼんやりと窓の外を見ると、相変わらず外はどしゃ降り。
雨音が店内にまで聞こえてくる。

叶斗くん…大丈夫だったかな?
制服、絶対濡れちゃったよね…。


「星川さん、今のうちにモップがけしてくれる?」

「…あっ、はーい!」

と、動いた瞬間ぐらりと目眩がした。

…っ!
咄嗟に壁に手をつく。


ビックリ…した。


はぁー…と胸に手をあて小さく息をつくと、私はモップがけを始めた。


相変わらず、体力ないなぁ…。
今に始まったことではないけど、こんな自分に嫌気がさす時もある。

だけど最近、前より息切れや目眩が酷くなった気がする…。


ガラス越しに見える外の風景は、いつもより真っ暗な夜。
いつまでも止みそうにないどしゃ降りの雨に、更に心が暗くなった。


見ているのが辛くて、私は窓から目をそらす。

…嫌な現実から目をそらすように。
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