透明な君
当たり前


久々の学校…


と いっても2週間ぶりくらいかな。


クラスのみんなとも担任とも

サツキの葬式以来
会っていなかった。


部屋にずっと閉じこもっていた僕を心配して

友人や担任が何度も家に来てくれていたけど、顔をだすことなく


無駄足させてしまっていた。


サツキのことしか
頭になくてみんなの優しさに顔を背けていた。


今考えてみるとため息がでてしまうほど自分の情けなさを思い知る。


サツキが死んでみんなだって悲しくないはずはないのに僕の心配までしてくれて…。



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