透明な君


いつもの通学路の道を進み
角を曲がると見覚えのある建物が目に入ってきた。


真っ白な壁は
地面から四階の高さまで続いていて

その上には緑の柵に囲われた屋上がある。


それほど年月が経っていない新しく綺麗な校舎。

僕とサツキの思い出が
一番濃く生暖かく残っている場所…。




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