透明な君


ハルくん…?
私を忘れてくれたなら
あなたはどんなに
救われるのかな。


苦しむのは私だけでいいの。


私のせいで
あなたが苦しい。
そのことで私も苦しい。

でも私には
ハルくんも巻き添えにした苦しみなんて
ただの嫌がらせにしか思えない。


ハルくんが幸せななかの私だけの苦しみが
私にとっての罰なのです。


だから
ハルくん…。
幸せになってください。

私を忘れて…。


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