ラスト・エンジェル
しおりがガーゼの下で寝ていました。
ガーゼをとるといつものしおりがいました。天使の羽をつけた、いつものしおりです。
「道に倒れ取ったのを通り掛かった人が見つけて、ここまで運んでくれたんじゃが…車に跳ねられたんじゃと思う…即死じゃたんじゃないかと…。」
「抱いてもいいですか?」
「ええよ…足の骨が折れとるけー気をつけて。」
段ボールからしおりを抱きかかえると、右足が腰からダラリとしていました。お腹に少し膨れているところがあって内蔵破裂していると言われました。でもそれ以外はどこも傷はないようでした。
ガーゼをとるといつものしおりがいました。天使の羽をつけた、いつものしおりです。
「道に倒れ取ったのを通り掛かった人が見つけて、ここまで運んでくれたんじゃが…車に跳ねられたんじゃと思う…即死じゃたんじゃないかと…。」
「抱いてもいいですか?」
「ええよ…足の骨が折れとるけー気をつけて。」
段ボールからしおりを抱きかかえると、右足が腰からダラリとしていました。お腹に少し膨れているところがあって内蔵破裂していると言われました。でもそれ以外はどこも傷はないようでした。