ラスト・エンジェル
僕が自分のトイレを済ませ、顔を洗って戻ってくると、しっぽを振ってしおりが待っていた。

トイレマットには新しいおしっこの跡があった。

僕:「おしっこ出たのぉ、いい子だねぇ。いい子だ、いい子だ」

満面に得意気なしおり。

サークルの扉を開けると、しおりはいつも脱獄兵のように飛び出してきた。

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