ラスト・エンジェル
「はい。そうです。天使の羽がついた服です。」

「電話番号を伝えるので連絡してみてください。電話番号は…。〇〇動物病院です。」

「どこか怪我してるんですか?」

「詳しいことはよくわかりません。」

受話器を置いて会釈し、交番を出てから、教えてもらった電話番号に電話しました。

「ヨークシャテリアを保護してもらってるときいたのですが…飼い主です。」

「迎えにこれますか?」男の人の声でした。

「はい。すぐに行きます。今、駅ですけど、ここから近いですか?」

「駅からなら5分~10分の距離。」

「わかりました。急いで伺います。」

しおり、待ってて!

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