私、看護助手ですけど何か?
駐車場まで来て、ようやく足を止めた小田先生。

私はオロオロしながら、

小田先生を呼んだ。


「…あの、小田先生?」


「三石は女ったらしだから、

上手く言って、さっさと逃げる事だな」



「・・・え?」


「何?三石とそう言う関係になりたかった?」

その言葉に目を見開いた。

・・・というか、かなり腹が立った。


「なりたくなんてありません!

そんな言い方やめてください」


バカにされたみたいな気がして、

悔しくて、涙目で睨んだ。


すると、心なしか、

小田先生の顔が微笑みに変わった。


「そうか、それなら、よかった。

助けない方がよかったのかと思った」


・・・あ。
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