運命なのか、奇跡なのか。


拓斗の病室には、いつの間にか兼達がいた。


「花梨、大丈夫か?」


ん?


何が?


だって、


「夢だもん。痛くないでしょ?」


そう言ったわたしをみんなが見てきた。


そして、美優が、言い聞かせるように私にいう。


「いい、花梨。信じたくないのはわかるけど、現実よ、お願いだから、逃げないで…!!」


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