運命なのか、奇跡なのか。
「たーくと!」
がちゃ
花梨がいつもどおりノックせずに部屋に入ってくる。
一瞬驚いたけど、嬉しかった。
花梨が俺のところに来てくれるなんて。
俺は笑顔で何?と返してくれた。
「はいっ!これ!誕生日プレゼントだよっ!」
そう言って差出した箱。
え、
いらないって言ったのに、
これがあったら、もう花梨のこと忘れられないよ…。
でも、
すごく嬉しかった。
多分俺、めちゃくちゃにやけてるわ
そして俺はそのままお礼を言った。
ありがとうって。