僕を見つけてくれてありがとう
不意に懐かしさが込み上げる。

どこかで会ったような記憶。傷だらけの記憶の中に、誰かを愛しんだ記憶があったのだろうか。沸き上がる衝動を抑えきれず、再び俺は彼女を胸に抱き入れていた。

この世で再会できた奇跡を祝福するかのように唇を重ねる。

人は出逢いと別れを繰り返す。それが宿命。
けれど、また逢える。いつか、この世で二度と会えなくなったとしても。



君の魂を、今度は僕が記憶しよう。
次は僕が。
君をきっと。
見つけ出すよ、必ず。



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