LUCIDO
柏木はにこりともせず、問題を解いていたそのペンで返答をよこす。
“はいはい。いいから前向け。もう助けてやんねーぞ。わら”
む。せっかくお礼いったのにはいはいってなによ。助けてもらってなんかないし。ふん。なにこいつ。
ぷいっとそっぽを向いてあたしは柏木を無視することにした。
きっとなんであたしがむっとしたのかもわかんないんでアホヅラしてんだろうな。この無神経野郎。
ピンク妄想してたのに台無しだし。