Milky Way~壁の乗り越えかた~
「失礼します」
昼休み、女子生徒の声が職員室に響いた。
「あっ。いた、いた」
その生徒は辺りを見回し、わたしの所に向かってきた。
愛しの妹、安曇怜央だ。
わたしが一人暮らしを始めた頃は中学生になったばかりだったのに、年に数回帰省するたびに女の子らしくなっていく。
悪い虫が付かなきゃいいけど……
「はい、これ」
怜央が出したのは水色の巾着袋。
「お弁当」
「えっ、これわたしに!?いつの間に……」
「びっくりさせようと思って、内緒で作ってました」
「本当にびっくりしたよ。ありがとう、『写真部期待の新星』さん」
昼休み、女子生徒の声が職員室に響いた。
「あっ。いた、いた」
その生徒は辺りを見回し、わたしの所に向かってきた。
愛しの妹、安曇怜央だ。
わたしが一人暮らしを始めた頃は中学生になったばかりだったのに、年に数回帰省するたびに女の子らしくなっていく。
悪い虫が付かなきゃいいけど……
「はい、これ」
怜央が出したのは水色の巾着袋。
「お弁当」
「えっ、これわたしに!?いつの間に……」
「びっくりさせようと思って、内緒で作ってました」
「本当にびっくりしたよ。ありがとう、『写真部期待の新星』さん」