Milky Way~壁の乗り越えかた~
「お母さん!」

「何?帰って早々騒がしい」

「どうして義徳が帰ってきてること教えてくれなかったの!?」

「あら、やっぱり学校で会ってきたのね?」

すっかり頭に血が上っているわたしとは対照的に、母、雪乃は何事もないかのように夕食の皿をテーブルに並べていた。

「しかも、わたしの知らないうちに夕食会なんて計画して……」

「再会は劇的なほうがいいでしょ?」

「怜央まで黙ってたなんて……」

「隠し事とかあまり得意じゃないから苦労したよ」

まったく、みんなしてわたしを出し抜いて、人が悪いったらありゃしない……
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